投資信託の運用では、価格の変動は避けられません。
・もしマイナスになってもあわてて売ってはいけません。
・なるべくマイナスを避けるためには、分散してじっくり投資をするのが大切です。
投資信託で運用を始めて、すぐにマイナスになってしまった。心配ですよね。
お金を失ったことだけでなく、自分の判断がまちがったのかと後悔してしまいます。
あなたの大切な資産を守るために、投資信託がマイナスになったとき、どのように考えたらよいのでしょう。
また、なるべくマイナスにならないために、どのような点に気をつければよいのでしょう。
では、解説してまいります。
投資信託でマイナスになったら
投資信託は元本が決まっている預金などと違い、価格が動く商品です。
そのため、市場の動きが思わしくなければ、マイナスになってしまうこともあります。
そんなときに一番やってはいけないのは、投資信託をあわてて売ってしまうことです。
人は、もうかることに目がいきがちな気がしますが、実は得をすることよりも損をすることに、大きく反応することが知られています。
それは恐怖を感じてしまうからです。
これ以上下がったらどうしよう、マイナスがもっと大きくなったらどうしよう。
そういう恐怖にかられて、逃げ出したくなるのが人の心理です。
それでも、そういうときにあわてて投資信託を売ってはいけません。
金融市場に変動はつきものです。
2008年に株式市場が暴落したことがあります。
リーマンショックと呼ばれるできごとです。
このとき日経平均株価は40%以上も下落し、この世の終わりかと思わせるほどでした。
それでも、時間はかかりましたが2013年には価格がもとに戻っています。
またマイナスになったときは、投資信託を安く購入するチャンスでもあります。
マイナスになっても、あわてて売ったりせずに投資を続けることが大切です。
投資信託がマイナスになっても慌てずに
投資信託は、運用先によって、変動するものです。
ですので、一時的にマイナスになることはありえるです。
大事なことは、一時的なマイナスに影響されて右往左往しないことです。
とは言っても、マイナスになれば、精神的にダメージはあります。
仮に一時的なマイナスがあったとしても、安心して、投資を続けることです。
その状況で出来る対策は、次の点です。
・じっくり長い目で見て、投資をすることです
・分散して投資をする
・値動きをチェックしすぎない
投資信託がマイナスになったら|慌てずに長い目で見て長期投資
一時的なマイナスに影響されないことです。
長い目で見て、投資をするおすすの方法は、ドルコスト法で投資することです。
ドルコスト法とは、毎月定額で投資する方法です。
購入する口数に注目するのではなく、毎月の基準価額が上がっても下がっても、決めた金額だけ投資するのです。
ドルコスト平均法で購入すると、基準価格が上がっているときには、少ししか購入することができません。
しかし、基準価格の値が下がっているときには、たくさんの口数を購入することができます。
この方法で投資を進めると、高値で買ってしまった投資信託がマイナスになって、青ざめるようなことはなくなります。
投資信託がマイナス|分散して投資をすること
実際には、投資信託自体が一つの銘柄を選んだとしても、その内容は分散投資をしてリスクヘッジをしているものです。
ただ、銘柄によって、狙いどころが違い、ハイリスクハイリターンを狙う投資信託とローリスクローリターンの商品があります。
さらに、自分で、投資信託を複数選び、分散投資することです。
投資信託|対象の分散
投資の対象によって値段の動き方はさまざまです。
ある資産がマイナスになっても、別な資産がプラスになっていることもあります。
そのため、多くの資産を組み合わせると動きが打ちけしあって、全体の動きを小さくすることができます。
株式投資を例にとると、「ロボット」「人工知能」などに投資の対象をしぼった、テーマ型投資信託という種類があります。
しかし、そのテーマの人気がなくなると、値段が一気に下がってしまいます。
このように、投資の対象をしぼるのは、おすすめできません。
日経平均など、日本の株式に幅広く投資をする投資信託や、世界の株式に投資をする投資信託を選びましょう。
投資信託がマイナスになったら|防止策|値動きをチェックしすぎない
投資をしたあとは、定期的に投資信託の状況を確認するのは大切です。
しかし、値動きをチェックしすぎると、マイナスになって怖くなってしまったり、上がったときにせっかくもうけたのでと、売ってしまったりしがちです。
市場の動きに一喜一憂せずに、じっくり投資をしましょう。
投資信託はマイナスになって放置すると
もし、まとまった金額で投資信託を購入した場合、マイナスになってしまって、どうしていいのかわかず解約したり、放置したりするのは、やはりマズイ選択です。
そもそも投資信託は長期運用が目的です。
毎月定額で積み立てる感覚で購入する方法が適しています。
この方法(ドルコスト平均法)であれば、毎月定額購入以外は、放置で良いです。
一時的なマイナスがあっても、この購入方式を続けていると、長期的にはほぼプラスに転じます。
さらに、配当については、受け取らずに、再投資設定をしておくことです。
その上で、放置することは、OKです。
もしまとまった資金を預けて、放置する運用をしたいと思うのであれば、配当の再投資設定をした後は、リバランスをする方法があります。
運用先を、外国株式・日本株式・外国債権などの中で、バランスの見直しをすることです。
投資信託でマイナスになるのは
投資信託でマイナスになるのは、多くの場合、一時的なマイナスに右往左往し、株の売買のような感覚で、損切りするつもりで、投資信託を売却してしまうことが原因です。
そういう方法で、あちらこちらと手を出して、株式のトレードでもするように、毎日の基準価額の動きのチェックをしていることが、投資信託がうまくいかない原因です。
投資信託とは、日々の基準価額の変動を気にせずに、コツコツと投資を継続していき、気がついたら、こんなに増えていたという投資商品です。
ただし、株式とは違い、買うときにも売る時にも、さらに投資信託によっては、毎月の維持する手数料コストすらかかってしまうのが、投資信託です。
買ったり、売ったりを繰り返していくと、基準価格に増減がなかったとしても、手数料分がマイナスになってしまいます。
まとめ
投資信託の運用は、価格の変動がつきものです。
それでもマイナスになったからといって不安にかられて売ってしまうのは一番やってはいけないこと。
またマイナスにならないためには、投資の対象やタイミングを分散させて、じっくり運用することが大切です。
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