・投資信託の基準価格は、時価で表した1口あたりの値段です。
・なぜならば、投資資産の時価や運用の収支を反映した値段であるためです。
・購入検討時に、投資信託の基準価格とともに着目したい値を紹介します。
投資信託に興味はあるけど、基準価格とは どのようなものなのか、と思っていませんか。
投資信託の基準価格は どのようなものなのか、という悩みが解決しないために、そのまま放置していていませんか。
この記事を参照することで、投資信託の基準価格がわかるようになります。
投資信託の基準価格は1口あたりの値段
投資信託の基準価格は、購入・換金に利用するために、時価で表した1口あたりの値段です。
(基準価格は、正式には「基準価額 (きじゅんかがく)」と表現します)
投資信託の基準価格を計算する方法は、次の通りです。
[投資信託の基準価格を計算する方法]
・純資産総額 (※1) ÷ 総口数 (※2) = 基準価格 (※3)
※1 純資産総額 (じゅんしさんそうがく) とは、投資資産 (株式や債券など) を時価で評価した額の総額に、運用で得た収入 (配当金や利子、売却益など) を加え、運用で発生した支出 (資金を運用、管理するための料金) を差し引いた金額のことです。
※2 総口数 (そうくちすう) とは、販売した投資信託の取引単位 (口数 くちすう) を合計したものです。
※3 基準価格は、小数点以下の値にならないように、口数を 1万単位にして、値段を表示する場合があります。(例えば、1万口あたり 9,800円 と表示します)
投資信託の1口あたりの基準価格は、運用会社の営業日ごとに1回、取引が終了した後に計算します。
このため、営業日の翌日には、販売会社などのホームページや日本経済新聞などの新聞で、最新の投資信託の基準価格を確認することができます。
投資信託の基準価格は、投資資産の時価や収支を反映
投資資産の時価や、運用で得た収入、運用で発生した支出を反映した価格が、基準価格(1口あたり)です。
投資信託の基準価格を計算式の分子は、純資産総額 (じゅんしさんそうがく) です。
純資産総額とは、投資資産 (株式や債券など) を時価で、評価した額の総額に、運用で得た収入 (配当金や利子、売却益など) を加え、運用で発生した支出 (資金を運用、管理するための料金) を差し引いた金額のことです。
このため、投資信託の基準価格は、投資資産の時価や、運用で得た収入、運用で発生した支出を反映した値段となります。
投資信託の基準価格とともに着目したい値
購入検討にあたって、投資信託の基準価格とともに着目したい値を紹介します。
純資産総額
純資産総額 (じゅんしさんそうがく) とは、投資資産 (株式や債券など) を時価で評価した額の総額に、運用で得た収入 (配当金や利子、売却益など) を加え、運用で発生した支出 (資金を運用、管理するための料金) を差し引いた金額のことです。
純資産総額の値が右下がりの場合は、投資資産の時価が減少していたり、運用がうまく行われていなかったり、解約して換金する人が多い可能性があります。
このような状況が続き、運用会社が運用できないと判断した場合は、強制的に解約して換金 (繰上償還 くりあげしょうかん) となります。
このため、投資信託の基準価格を確認する時には、純資産総額の推移にも着目するようにしましょう。
分配金
分配金 (ぶんぱいきん) とは、運用で得た収益を、保有している投資信託の取引単位 (口数 くちすう) に応じて分配するお金のことです。
分配金は、純資産総額から差し引いて支払うため、分配金の支払いにより、純資産総額が減少し、結果として、投資信託の基準価格が減少します。
このため、投資信託の基準価格を確認する時には、分配金の推移にも着目するようにしましょう。
信託報酬
信託報酬 (しんたくほうしゅう) とは、資金を運用、管理するための料金のことです。
信託報酬は、純資産総額の計算上、運用で発生した支出として差し引くものなので、結果として、純資産総額の減少に寄与しています。
このため、投資信託の基準価格を確認する時には、信託報酬の値にも着目するようにしましょう。
まとめ
投資信託の基準価格は、購入・換金に利用するために、時価で表した1口あたりの値段です。
なぜならば、投資資産の時価や、運用で得た収入、運用で発生した支出を反映した値段であるためです。
購入検討にあたっては、投資信託の基準価格とともに着目したい値として、純資産総額、分配金、信託報酬があります。
もし興味を持った投資信託があるなら、まずは基準価格と着目したい値について、確認することからはじめてみましょう。
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