投資によってお金が増えたり減ったりするため、投資もギャンブルだと捉えてしまう人もいるのだと思います。
しかし、投資とギャンブルは異なります。
投資は利益を獲得するために、事業に資産を投じる、またはお金を債券や株式に変えて利回りを得るということです。
対して、ギャンブルは、日本にはパチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇など様々にありますが、それは金品を賭けて勝負を争うということです。
お金に関わるという点で、投資とギャンブルは同じですが意味が異なります。
そこで投資とギャンブルの大きな二つの違いに注目して説明していきます。
投資とギャンブルはここが違う|胴元がいるかいないか
投資とギャンブルでは、どちらも利益を得るために出資するという点では、変わらないでしょう。
しかし、投資とギャンブルは大きく異なる点があります。
大きな違いは、胴元(その場を仕切るオーナー)がいるかいないかという点です。
投資の場合には胴元はいませんが、ギャンブルには胴元がいます。
ギャンブルの胴元は様々ですが、日本の場合は会社や国です。
胴元とは、その場を取り仕切る元締めであり、出来高の歩合をとります。
胴元がいることによって、参加者は胴元の取り分を引いたお金の中で勝ったり負けたりしているということです。
投資の場合は、場を仕切るオーナーは存在せず、証券会社は手数料を利益にしています。
例えばギャンブルの代表パチンコ店で見ていきましょう。
パチンコ店は日本全国にありますが、必ず胴元は一定の利益が取れる、つまり儲かるようになっています。
店舗や日によって異なりますが、出来高の20%ほどは運営費としてお店が取り、その残りを遊戯者へ配分します。
なぜなら、胴元(オーナー)が儲からなければ運営できないからです。
パチンコの場合、台は確率で動いているので日によってはマイナスになってしまうという場合もありますが、結果的に必ず胴元が儲かるように設定されています。
また、パチンコの場合、新台購入や、スタッフの給料、電気代、広告費など様々なお金がかかっております。
さらにお店(会社)の儲けが取るので、そこへ参加する者が長期的に勝つことはかなり難しいということが分かるでしょう。
投資には、胴元のような存在が無いので、「出来高から胴元の利益を引いた残り」という状態がありません。
投資とギャンブルでは利益を上げる方法も大きく異なる
利益を上げる方法も異なります。
投資の場合、事業に投資することによって、その事業があげた利益から配当を受け取ったり、お金を債券や株式に変えて利回りを得るという方法になります。
具体的には、企業の株に投資することです。
その結果、その会社が利益を上げ、投資されたお金によって成長し株価が上がることで、株の売却益や配当金を得るということができます。
このような方法で利益を獲得するので元本を失うリスクはあります。
しかし、長期的な視点でみて分散投資を行うことでリスクを減らすことが可能です。
一方ギャンブルの場合、競馬やパチンコなど様々なものがありますが、集まったお金を先にオーナー(胴元)が取り、その残りを参加者中で順位をつけて取り合う仕組みです。
競馬ではスタート時に騎手が落馬してもお金が返ってくることはありません。
また、スロットでは機械の確率状態をお店が設定できるようになっています。
しかし、あくまでも確率ですので、仮に10分の1で、「あたり」が出るようになっていたとしても、それは10回に1回当たるという意味ではなく、常に10%の確立という意味なのであって、膨大な回数のチャレンジがなければ、その確率に収束することはありません。
例えば、サイコロの目が、6回に1回は「1」が出ると言い切れるものではないことと同じです。
このように儲ける方法の違いにより、お金を失うリスクの大きさも異なります。
確率に左右されるギャンブルの方が負けやすいでしょう。
このように投資とギャンブルは儲ける方法も大きく異なります。
まとめ
このように投資とギャンブルでは、実際には大きく異なります。
ギャンブルは胴元(オーナー)がいる時点で、出来高から胴元の取り分を差し引いた残りの配分になりますので、必ずその分がマイナスになる仕組みとしてできています。
利益を得たいと思った場合に投資の方が適していることがわかるでしょう。
投資もギャンブルのようで怖いという人もいると思いますが、ギャンブルと比べリスクははるかに小さいものです。
投資を行うことで得られる知識も社会生活に役に立つものが多いです。
ギャンブルが怖くて一歩を踏み出せないという人は、ぜひ投資を学び、儲けるべきです。
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