- 投資銀行は顧客に代わり、金融業界を支えます。
- フロントオフィスとミドル・バッグオフィスに分かれます。
- フロントオフィスは収益を上げる部門で、さらに細かく分かれます。
- ミドル・バッグオフィスは陰から会社を支えています。
投資銀行と言えば、ゴールドマンサックスなど、世界的に有名な海外の投資銀行を想像する人が多いでしょう。
また、高収入のエリートが集まっているという印象もあるでしょう。
投資銀行は金融業界の中でも人気で、優秀な学生が多く志望しています。
では、投資銀行とは何なのでしょうか。
投資銀行とはコンサルティングの業務を中心として、大口の個人や法人顧客の代わりに金融取引を行う企業の事です。
この記事を読むことで投資銀行とは何か、どのような組織なのかということを知ることができます。
では、解説していきます。
投資銀行とは何か?
投資銀行は、大口の個人や法人顧客の代わりに金融の様々な取引を行っています。
世界各国にあり、大きなお金を動かしています。
投資銀行は多様な金融に関わる業務を行うために、役割ごとに分かれています。
組織は複雑ですが、大きく二つに分けることができます。
フロントオフィスとミドル・バックオフィスです。
この二つを詳しく説明していきます。
企業の利益を稼ぎ出すフロントオフィス
フロントオフィスは、社外と直接取引をし、収益をあげる役割があります。
そして、その中でもさらに二つに分かれます。
投資銀行部門とマーケット部門です。
それぞれ解説していきます。
投資銀行部門
投資銀行部門は主に二つに分かれます。
カバレッジとプロダクトです。
それぞれ説明していきます。
最初に紹介するカバレッジは、営業を担当します。
企業に対して営業を行う部門です。
企業を訪問し、資本市場の産業動向について情報を伝えます。
それにより、資金調達を促します。
プロダクトは案件を完了させます。
営業が持ってきた案件を遂行します。
そして、その中でも主に3つの業務に分かれます。
資金調達における社債の発行、資金調達における株式の発行、M&Aについてのアドバイスの3つの業
務を行っています。
投資銀行部門はこの二つの部門で成り立っています。
ではカバレッジ、プロダクトで、それぞれどのような人が働いているのか説明していきます。
カバレッジは営業ということもあり、経済に関する知識があることはもちろんですが、社交性がある人が多いです。
一方、プロダクト部門は、より専門性が求められます。
そのため、強い探求心を持ち、根気強い人が集まっています。
マーケット部門
マーケット部門は主に4つに分かれます。
一つ目は営業です。
機関投資家や法人が顧客で、彼らのニーズに答えた自社のサービスを提供します。
コミュニケーション能力に優れ、分析や数字に強い人たちが集まっています。
二つ目はストラクチャリングです。
独自の商品を開発するのが、ストラクチャリングです。
三つ目はトレーダーです。
為替、クレジット、金利、株式など様々な金融商品を扱います。
市場の状況を分析し、クライアントの資産を運用します。
自社の自己資金を使って金融商品の取引を行う人たちもいて、彼らはプロップトレーダーと呼ばれます。
四つ目はリサーチ部門です。
彼らは会社についての成長性や安全性を分析し、レポートを作成します。
これにより、他の投資家たちの投資判断を助け、企業の資金調達を促します。
マーケット部門は以上の4つに分けることができます。
投資銀行を陰から支えるミドル・バッグオフィス
フロントオフィスを陰から支えるミドルオフィスとバックオフィスについて説明していきます。
彼らは社内外の調整や、社内のインフラ整備などを行い、収益を上げるフロントオフィスを支えています。
ミドル・バックオフィスは主に3つに分けることができます。
一つ目はオペレーション部門です。
トレーダーやセールスの様々な取引の確認が主な業務です。
ミスをせず、同じことを徹底して行えるような能力が要求されます。
二つ目はリスク管理部門です。
トレーダーがある一定の期間持っている社債や国債のリスクを推定して、トレーダーのバッグアップを行います。
三つ目はコンプライアンス・リーガル部門です。
彼らは社内の情報管理を行ったり、金融庁や日本銀行と情報のやりとりを行います。
これらの3つの部門によって、陰からフロントオフィスを支えています。
まとめ
投資銀行は大口個人や法人顧客の代わりに、金融取引を行う企業です。
その中でもフロントオフィス、ミドル・バックオフィスに分かれ、そこからさらに細かく分類されています。
複雑なので、理解することは難しいです。
しかし、投資銀行に興味がある人はぜひ覚えておいてください。
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